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🔍 セグロウリミバエのライフサイクル
〜どんな風に増えて広がるの?〜
セグロウリミバエは、高温多湿な環境を好み、非常に早く繁殖する能力を持っています。
ここでは、1匹のメスが果物に卵を産んでから、次の世代が生まれるまでの流れを詳しく見ていきましょう。

🥚 ① 卵期(約1〜2日)
- メス成虫は、熟した果実の果皮に小さな穴を開けて卵を産みつける。
- 一度に10個前後、生涯で数百個の卵を産むと言われています。
- 卵は果実の中で静かに成長を始めます。
📝 ポイント:外見からはほとんど気づけない!
🐛 ② 幼虫期(約4〜10日)
- 卵から孵化した幼虫(ウジ)は、果実の内部を食べながら成長。
- この段階で果実は中から腐敗し、商品価値がなくなる。
- 幼虫は3齢まで成長し、果実から脱出して地面に落ちます。
📝 ポイント:被害の本質はこの「内部食害」!
🐚 ③ 蛹期(約8〜12日)
- 幼虫は土中にもぐり、そこで蛹(さなぎ)になる。
- この間、見た目はほとんど動かないが、内部で成虫へ変化中。
📝 ポイント:防除には土壌も要チェック!
🦟 ④ 成虫期(1〜2ヶ月)
- 羽化した成虫はすぐには繁殖せず、1週間ほどで成熟。
- 成熟後、メスは新たな果実に産卵を開始。
- 気温が高いほど活動が活発になり、移動距離も広がる。
📝 ポイント:成熟した成虫は、また新たな果実を探して飛び回る!
🌱 トータルのサイクル期間:約3週間〜1ヶ月
ステージ | 所要期間(目安) |
---|---|
卵 | 1〜2日 |
幼虫 | 4〜10日 |
蛹 | 8〜12日 |
成虫 | 約1ヶ月 |
🚨 環境によっては1ヶ月以内に次の世代が発生!
1匹の侵入が数週間で大発生につながるおそれがあります。
💡 ここが重要!
- 幼虫は果実の中、蛹は土の中、成虫は空中と、各ステージで生息場所が異なるため駆除が難しい。
- そのため、果実のチェック+地面の対策+成虫の捕獲の3段構えが必要!
- このライフサイクルを理解することが、「なぜ早く見つけるべきか」「どこをどうチェックすべきか」のヒントになります!